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J-GLOBAL ID：201502207684592584   整理番号：15A1289086

Zymoseptoria triticiの新規な局所性セントロメアよりもヒストン修飾がコアおよび過剰染色体を識別する

Histone modifications rather than the novel regional centromeres of Zymoseptoria tritici distinguish core and accessory chromosomes

著者 (18件)： SCHOTANUS Klaas (Max Planck Inst. for Terrestrial Microbiology, Marburg, DEU) ,  SCHOTANUS Klaas (Oregon State Univ., OR, USA) ,  SCHOTANUS Klaas (Christian-Albrechts Univ. Kiel, Kiel, DEU) ,  SCHOTANUS Klaas (Max Planck Inst. for Evolutionary Biology, Ploen, DEU) ,  SOYER Jessica L. (Max Planck Inst. for Terrestrial Microbiology, Marburg, DEU) ,  SOYER Jessica L. (INRA, Thiverval-Grignon, FRA) ,  SOYER Jessica L. (Christian-Albrechts Univ. Kiel, Kiel, DEU) ,  SOYER Jessica L. (Max Planck Inst. for Evolutionary Biology, Ploen, DEU) ,  CONNOLLY Lanelle R. (Oregon State Univ., OR, USA) ,  GRANDAUBERT Jonathan (Max Planck Inst. for Terrestrial Microbiology, Marburg, DEU) ,  GRANDAUBERT Jonathan (Christian-Albrechts Univ. Kiel, Kiel, DEU) ,  GRANDAUBERT Jonathan (Max Planck Inst. for Evolutionary Biology, Ploen, DEU) ,  HAPPEL Petra (Max Planck Inst. for Terrestrial Microbiology, Marburg, DEU) ,  SMITH Kristina M. (Oregon State Univ., OR, USA) ,  FREITAG Michael (Oregon State Univ., OR, USA) ,  STUKENBROCK Eva H. (Max Planck Inst. for Terrestrial Microbiology, Marburg, DEU) ,  STUKENBROCK Eva H. (Christian-Albrechts Univ. Kiel, Kiel, DEU) ,  STUKENBROCK Eva H. (Max Planck Inst. for Evolutionary Biology, Ploen, DEU)
資料名： Epigenetics & Chromatin (Web)  (Epigenetics & Chromatin (Web))
巻： 8  号： Oct  ページ： 8:41 (WEB ONLY)  発行年： 2015年10月 
JST資料番号： U7028A  ISSN： 1756-8935  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 背景:過剰な染色体が多くの生命体で発見されている。菌類において,これら”付帯的”または”不要な”染色体が集団において異なる頻度で存在し,そしてそれらはコア染色体と比較してより高い反復DNA含量と低い遺伝子密度により一般的に特徴付けられる。コムギ病原体であるZymoseptoria triticiの基準株において,8つの別個の過剰染色体が見出されている。これまでこれら染色体に対しなんらの機能的役割も割り当てられていなかいが,しかし,それらは進化時間の中でZymoseptoria属種の核型における独立した実体として存在し続けている。本研究において著者らは,何が-もしあるとすれば-コア染色体から過剰染色体のクロマチンを識別するのかに取り組んだ。著者らはそれぞれ,セントロメアDNAを同定するために,セントロメア特異的ヒストンH3であるCENP-A(CenH3)に関連したDNAのハイスループットシークエンシング法と組み合せたクロマチン免疫沈降反応法(”ChIP-seq”)を用い,またユークロマチン,必須および偶発性ヘテロクロマチンの相対的分布と比率を測定するためにジメチル化H3K4,トリメチル化H3K9,トリメチル化H3K27に対する抗体によるChIP-seqを用いた。結果:8つの過剰染色体のセントロメアは,第13コア染色体のセントロメアと同一の配列組成と構造を有し,そしてそれらの長さは類似する。他の多くの菌類と異なり,Z.triticiのセントロメアは反復DNAだけによっては構成されてはおらず,いくつかのセントロメアは独自のDNA配列だけを含んでおり,真正に発現した遺伝子はCenH3が豊富な領域内に局在する。蛍光顕微鏡法により著者らは,Z.triticiのセントロメアが間期において単一の染色中心内へ集中しないことを示した。著者らは過剰染色体上でのH3K9me3とH3K27me3の非常に高い存在量を発見し,これは2倍高い反復DNAの比率および転写が低い遺伝子群と一致した。対照的に,本研究でテストしたいずれの単一ヒストン修飾も,セントロメアヌクレオソームの分布と相関しなかった。結論:全てのセントロメアは長さの点で類似していて独自のDNAと反復DNAの混合で構成されており,そしてそのほとんどが活動的に転写された遺伝子を含んでいる。セントロメア,サブテロメア領域またはテロメア反復長はコア染色体と過剰染色体との間の転写忠実度における相違を説明不可能であったが,過剰染色体はH3K27トリメチル化を有するヌクレオソームが濃縮されている。過剰染色体上の遺伝子群は,H3K9およびH3K27のトリメチル化によりサイレンス化されると見做される。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *小房子嚢菌類 ,  *染色体 ,  分子認識 ,  動原体 ,  免疫沈降反応 ,  ヌクレオチド配列 ,  メチル化 ,  *化学修飾 ,  ヒストン ,  反復配列 ,  転写【遺伝】 ,  エピジェネティクス ,  遺伝子サイレンシング ,  遺伝的調節
準シソーラス用語： ChIP-seq法 ,  DNA配列 ,  *Zymoseptoria tritici ,  ヒストンH3 ,  *ヒストン修飾 ,  遺伝子発現制御 ,  *過剰染色体 ,  転写活性 ,  反復DNA配列

分類 (3件)： 微生物の生化学  (EG03020N) ,  遺伝子の構造と化学  (EC02020U) ,  遺伝子発現  (EC02040Q)

タイトルに関連する用語 (5件)： 局所性 ,  セントロメア ,  ヒストン修飾 ,  コア ,  識別