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J-GLOBAL ID：201502207702742033   整理番号：15A1259913

有機半導体におけるスピン流の輸送・緩和・交換

著者 (2件)： 渡邉峻一郎 (東大) ,  安藤和也 (慶応大)
資料名： 電子スピンサイエンス
号： 25  ページ： 96-101  発行年： 2015年09月15日 
JST資料番号： L7828A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 現在のエレクトロニクスデバイスは,素子構造の微細化限界に伴う発熱・高電力化などの大きなエネルギー損失が避けられず,新しいデバイス動作原理が希求されている。スピントロニクスはこのパラダイムシフトの最有力候補の一つである。本稿では,スピントロニクスの原理と有機半導体中のスピン流の物性に焦点を当て,その輸送・緩和・変換現象について解説した。スピントロニクスでは,エレクトロニクスにおける「電流」の代わりに「スピン流」を用いる。スピン流の駆動には「スピン圧」の生成・制御が必要となる。スピン圧生成を実現する「スピンホッピング」法を紹介し,有機半導体中のスピン流に関する最新の研究結果を紹介した。

シソーラス用語： 有機半導体 ,  *異常Hall効果 ,  *電流 ,  *スピントロニクス ,  輸送現象 ,  スピン分極 ,  磁気緩和 ,  *スピン流 ,  スピン輸送
準シソーラス用語： スピン緩和

分類 (2件)： 原子核エネルギー準位  (BG02020D) ,  その他の固体デバイス  (NC03150A)

引用文献 (12件)：

• Žutić, I., Fabian, J., and Sarma, S. D., Rev. Mod. Phys. 76 (2004) 323-410.
• Maekawa, S., Valenzuela, S., Saitoh, E. and Kimura, T. Spin Current, Vol. 17 (OUP Oxford, 2012).
• Kurebayashi, H., Dzyapko, O., Demidov, D. E., Fang, D., Ferguson, A. J., and Demokritov, S. O., Nat. Mater. 10 (2011) 660-664.
• Saitoh, E., Ueda, M., Miyajima, H., and Tatara, G., Appl. Phys. Lett. 88 (2006) 182509.
• Kimura, T., Otani, Y., Sato, T., Takahashi, S., and Maekawa, S., Phys. Rev. Lett. 98 (2007) 156601

タイトルに関連する用語 (4件)： 有機半導体 ,  スピン流 ,  輸送 ,  緩和