抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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その生物医学的応用の可能性のために,タンパク質ベースのヒドロゲルは大きい興味を集めている。自己組織化する物理的に架橋したタンパク質ヒドロゲルを操作するために,様々な方法が開発されているにもかかわらず,その様なヒドロゲルを操作するための新たな駆動力の研究が課題として残っている。フラグメント相補性としても知られるタンパク質フラグメント再構成は,二等分された時,タンパク質フラグメントが元のタンパク質の折りたたまれた立体構造を再構成できる自己組織化機構である。それは生物物理的研究および生物学的検定に用いられてきているが,フラグメント再構成はヒドロゲル構造に対しては調べられていない。GNおよびGCに二等分された時,折りたたまれたGL5を自発的に再構成するためのフラグメント再構成が可能な小さいタンパク質GL5をモデルとして用いて,タンパク質フラグメント再構成が,可逆的タンパク質ヒドロゲルの自己組織化を操作するための新たな駆動力であることを実証した。GNおよびGC間のフラグメント再構成が,GNおよびGCを含むタンパク質を可逆的タンパク質ヒドロゲル自己組織化に架橋する。これらの新しいヒドロゲルは,温度に依存する可逆的ゾル-ゲル転移と水中のエロージョンに対する優れた特性を示す。多くのタンパク質がフラグメント再構成を受けることができるので,その様なフラグメント再構成が,様々なタンパク質からタンパク質ヒドロゲルを操作するための一般的な駆動力を与え,そのため,生体材料分野において現在利用可能なツールボックスを著しく拡張するものと期待される。Copyright 2015 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.