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J-GLOBAL ID:201502207932233013   整理番号:15A0476221

霧ケ峰踊場湿原における火入れ延焼が湿原の水質に及ぼす影響

著者 (3件):
資料名:
巻: 36  ページ: 50-53 (WEB ONLY)  発行年: 2014年03月31日 
JST資料番号: U0098A  ISSN: 0915-7492  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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2013年4月28日,霧ケ峰踊場湿原周辺では火入れ(野焼き)の火が飛び火し,湿原周辺の220haが延焼で焼けた。流域の40%近くが焼けたイモリ沢では,pH,電気伝導度,総イオン濃度,Ca/K比,リン酸態リン濃度が,流域に延焼のなかった雪不知沢よりも有意に高く,また懸濁物濃度も9月初旬までは雪不知沢を上回っていた。両沢の硝酸態窒素濃度は同等で有意差はなかった。両沢でみられた水質の差異は,焼損した植物残渣,あるいは土壌有機物の無機化にともなう無機塩類の流入ではなく,地殻の物理的・化学的風化の促進によりもたらされたと考えられる。湿原内の池(アシクラ池)では,2009年に比べて,pHがわずかに高く,電気伝導度および硝酸態窒素濃度には有意差はみられなかった。クロロフィルについては2009年の測定値がないので比較はできないが,2013年のクロロフィルa濃度は最大でも14μg Chl.a/Lであり,水の華を形成するほどには上昇しなかった。アシクラ池では,水中の栄養塩,特に無機態窒素が枯渇しており,植物プランクトンの増殖は抑制されたと考えられる。今回の調査ではアシクラ池の水質に大きな変化は認められなかった。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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水質汚濁一般  ,  火災 
引用文献 (10件):
  • Battle, J., and S.W. Golladay (2003) Prescribed fire’s impact on water quality of depressional wetlands in southwestern Georgia, American Midland Naturalist,150: 15-25.
  • 市川貴大(2010)霧ヶ峰湿原におけるニホンジカ (Cervus nippon)の排泄糞とその環境影響に関する研究,信州大学理学部物質循環学科卒業論文.
  • 川上美保子・大塚孝一(2008)霧ヶ峰草原における火入れ実施による植生の変化,長野県環境保全研究所研究報告,4:105-109.
  • KiNOA,八島湿原便り-霧ヶ峰高原の気象観測データ http://www.nature2.jp/marsh/index.html#weat her
  • Marker, A. F. H., E. A. Nusch, H. Rai, and B. Riemann (1980) The measurement of photosynthetic pigments in freshwaters and standardization of methods: conclusions and recommendations. Arch. Hydrobiol. Beih. (Ergebn. Limnol.),14:91-106.
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