抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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甲骨文字は3000年以上前の中国商の象形文字であり,これらの文字の解読が文字の起源,歴史の研究に対して非常に重要であるが,劣化などが原因で認識しにくいという問題がある。甲骨文字は亀の甲羅,獣の骨などに刻まれているため直線分が多いという特徴がある。本論文では,甲骨文字の線分特徴を利用し,直線ハフ変換によるテンプレートとのマッチングに基づく,甲骨文字の認識法を提案する。まず,ハフ変換の投票により,直線候補を推定する。次に,近傍の候補のクラスタリングを繰り返すことで直線とその本数を推定する。認識対象画像のある直線とテンプレートのある直線のハフ平面上での対応点の最短距離を求め,甲骨文字のマッチングを行う。劣化の激しい画像も含む7種計52個の甲骨文字画像と11種のテンプレートを用いて認識実験を行い,提案手法は87%を第二位以内に認識した。(著者抄録)