抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,日本の水産養殖における交雑種研究の取り組みを紹介し,消費喚起に向けたポイントを解説した。国内の農畜産業や海外の水産業では,交雑育種が盛んに行われてきた。国内における交雑育種は,1964年のマダイ×クロダイの交雑種である「マクロダイ」に始まり,現在までに,イシガキダイ×イシダイ(「キンダイ」),マダイ×チダイ(「マチダイ」),ブリ×ヒラマサ(「ブリヒラ」),カンパチ×ヒラマサ(「カンヒラ」)などが,近畿大学で行われてきた。さらに,同大学では,2011年に温帯性のクエと熱帯性のタマカイの新交雑種にも成功している。本交雑種は,高成長,高耐病性,高生産効率を示す養殖対象魚として期待されている。交雑種の国内普及のポイントは,安全性と美味しさの認知度の向上にかかっている。