抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ガスワイピング法は,噴流を利用して液体膜厚を制御する手法であり,同手法は,例えば薄鋼板の連続溶融亜鉛めっき設備において亜鉛付着量制御に用いられており,めっき浴面上の薄鋼板表裏に配置したスリットノズルから空気または窒素ガスを吹き付けて余剰な亜鉛を払拭している。この際,少ないガス量で多くの余剰亜鉛を払拭できる,めっき絞り能力に優れたノズルが必要で,ノズル先端角度を鋭角にした場合,めっき絞り能力が増大するとともにスプラッシュ欠陥の抑制が可能になるとの報告がある。本論文では,ワイピング模擬実験,流動解析(CFD)および噴流測定を実施し,ノズル先端角度のめっき絞り能力におよぼす影響について考察した。その結果,以下の結論を得た。1)ノズル先端角度は,鋭角なほどめっき絞り能力は高まる傾向にあるが,90°以上になるとその影響はほとんど見られなくなる。2)噴流の鋼板衝突点近傍のめっきメニスカス部を観察した結果,ノズル先端角度と液膜メニスカス角度の間には相関が見られ,先端角度が鋭角になるほどメニスカス角度は小さくなった。3)液膜メニスカス角度と付着量,すなわちめっき絞り能力には相関が見られ,メニスカス角度が小さいほど,めっき絞り能力は大きくなる傾向が認められた。