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J-GLOBAL ID：201502208492672210   整理番号：15A0718834

高機能フィルム・シート セルロースナノファイバーの製造と透明シートの開発

著者 (1件)： 矢野浩之 (京大 生存圏研)
資料名： コンバーテック  (Convertech)
巻： 43  号： 6  ページ： 48-53  発行年： 2015年06月15日 
JST資料番号： Y0873A  ISSN： 0911-2316  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 植物の基本構成単位が細胞であり,その細胞はナノファイバで構成されている。このナノファイバは,細いだけでなく,セルロースの伸びきり鎖微結晶でできており,鋼鉄の1/5の軽さで,その5倍以上の強度を有している。また線膨張係数がガラスの1/50と極めて小さく,弾性率が-200~200°Cで略一定である。可視光波長より細いナノ繊維は可視光の散乱を生じない特徴を生かして,透明樹脂の補強やこれのみの透明シートの開発が行われている。また有機EL照明や有機ELディスプレイまたは有機トランジスタの透明基板等,電子デバイスへの応用について研究が進んでいる。1)はじめに,2)セルロースナノファイバの構造と物性,3)セルロースナノファイバの製造,4)ナノファイバ強化透明材料,5)セルロースナノファイバに関する最近の動向。

シソーラス用語： 機能性高分子 ,  プラスチックシート ,  *セルロース ,  *ナノファイバ ,  *微結晶 ,  比重 ,  強度 ,  係数 ,  比率 ,  弾性係数 ,  *透明度 ,  *照明器具 ,  *ELディスプレイ ,  FET【トランジスタ】 ,  基板 ,  木材構造 ,  階層構造 ,  繊維強化熱可塑性プラスチック ,  機能性プラスチック ,  線膨張係数
準シソーラス用語： *有機ELディスプレイ ,  *有機EL照明 ,  有機トランジスタ

分類 (7件)： 多糖類  (CF10054P) ,  木材化学  (FF05040V) ,  有機天然化合物の結晶構造  (BK08050M) ,  強化プラスチックの成形  (YH04060J) ,  光源,照明器具  (NB12020F) ,  表示機器  (NC06030Q) ,  トランジスタ  (NC03070N)

引用文献 (40件)：

• D. H. Page and F. EL-Hosseiny:“The mechanical properties of single wood pulp fibres“, J. Pulp Paper Sci., 9, pp.99-100 (1983)
• I. Sakurada, Y. Nukushina and T. Ito : “Experimental determination of the elastic modulus of crystalline region in oriented polymers“, J. Polym. Sci., 57, pp.651-660 (1962)
• T. Nishino, I. Matsuda and K. Hirao : “All-cellulose composites“, Macromolecules, 37, pp.7683-7687 (2004)
• Y. Shimazaki, et al. : “Excellent thermal conductivity of transparent cellulose nanofiber/Epoxy resin nanocomposites“, Biomacromolecules, 8 (9), pp.2976-2978 (2007)
• A. F. Turbak, F. W. Snyder and K. R. Sandberg : “Microfibrillated cellulose, a new cellulose product: properties, uses, and commercial potential“, J. Appl. Polym. Sci., Appl. Polym. Symp., 37, pp.815-827 (1983)

タイトルに関連する用語 (4件)： フィルム ,  セルロースナノファイバー ,  透明シート ,  開発