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J-GLOBAL ID：201502208626014844   整理番号：15A0958826

四光波差周波混合により発生する単一サイクルパルスのキャリア・エンベロープ位相

Carrier-Envelope Phase of Single-Cycle Pulses Generated by Using Four-Wave Difference Frequency Mixing

著者 (2件)： 藤貴夫 (分子科学研) ,  野村雄高 (分子科学研)
資料名： レーザー研究  (レーザー学会誌)
巻： 43  号： 8  ページ： 512-516  発行年： 2015年08月20日 
JST資料番号： X0335A  ISSN： 0387-0200  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 光整流と差周波混合の過程は波長変換過程としては同一である。このような相違の由来を調べることは非常に重要である。本解説では,著者らが最近発表した原著論文に基づき,四光波差周波混合と光整流の相違について検討した。特に,発生する単一サイクルパルスの強度と位相に与える影響を理論的および実験的に検討した。理論的な考察を行い,これを実験で検証した。チタンサファイア増幅器からの出力の基本波(700μJ,800nm)と二倍波(15μJ,400nm)を窒素ガス中に集光し,単一サイクル赤外光(0.5μJ,3.3μm)を発生させた。方解石の角度を変えても非線形チャープは除去されなかった。発生する周波数の周期とパルス幅によって相対位相依存性が大きく変わる,つまり,差周波混合と光整流との相違を明確化できた。

シソーラス用語： *四光波混合 ,  光混合 ,  レーザシステム ,  エンベロープ ,  位相 ,  *レーザパルス ,  周波数変換 ,  Ti-サファイアレーザ ,  窒素 ,  集光 ,  チャープ ,  パルス幅 ,  方解石
準シソーラス用語： 光整流 ,  *差周波数発生 ,  少数サイクルパルス

分類 (1件)： 非線形光学  (BD05000T)

引用文献 (29件)：

• P. B. Corkum: Phys. Rev. Lett. 71 (1993) 1994.
• T. Popmintchev, M.-C. Chen, D. Popmintchev, P. Arpin, S. Brown, S. Alisauskas, G. Andriukaitis, T. Baiciunas, O. D. Muecke, A. Pugzlys, et al.: Science 336 (2012) 1287.
• L. Xu, C. Spielmann, A. Poppe, T. Brabec, and F. Krausz: Opt. Lett. 21 (1996) 2008.
• A. Baltuška, T. Udem, M. Uiberacker, M. Hentschel, E. Goulielmakis, C. Gohle, R. Holzwarth, V. S. Yakovlev, A. Scrinzi, T. W. Hansch, et al.: Nature 421 (2003) 611.
• T. Fuji, N. Ishii, C. Y. Teisset, X. Gu, T. Metzger, A. Baltuška, N. Forget, D. Kaplan, A. Galvanauskas, and F. Krausz: Opt. Lett. 31 (2006) 1103.

タイトルに関連する用語 (5件)： 光波 ,  パルス ,  キャリア ,  エンベロープ ,  位相