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J-GLOBAL ID:201502208731548209   整理番号:15A0219494

産業連関分析による食料供給制約リスクの分析-ボトルネック効果を組み込んだGhosh型モデルによる前方連関効果計測-

An Analysis of Food Supply Chain Disruption Risks Using the Input-Output Model Developed by Combining Ghosh’s Model for Measuring the Forward Linkage Effects and the Bottleneck Model
著者 (1件):
資料名:
号: 23  ページ: 1-21  発行年: 2014年12月12日 
JST資料番号: Z0168B  ISSN: 1346-700X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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輸入に依存する食料の輸入途絶等の量的変動リスクについて,川下産業の生産に影響が波及する前方連関効果を計測するGhosh型モデルに,ボトルネック型モデルの考え方を組み込んだモデルを開発して,産業連関分析により影響試算を行った。分析の対象とした麦類,豆類,飲料用作物,その他の食用耕種作物,金属鉱物の5部門の中で,経済全体への影響が最も大きいのは,金属鉱物が輸入途絶した場合で,生産額が約40兆円,減少率は約4.5%と試算された。食料4部門の中では,原料としての直接の仕向け先であるでん粉,植物油脂,飼料等からさらに波及して,食品製造業のみならず,農林水産業,外食産業,一般製造業等多部門に経済的影響が連関していく,とうもろこしを含む「その他の食用耕種作物」部門が輸入途絶した場合に,他の食用向け需要の比率が高い麦類,豆類,飲料用作物の3部門と比較して,とりわけ大きな影響が予想されるとの試算結果となった。経済的な被害を最小限にするとのリスク管理の視点から,その他の食用耕種作物の安定供給確保が特に重要であることが示唆される。短期的な需給変動に備える飼料穀物備蓄対策のみならず,中長期的な視点では,需要家である畜産部門等にとっても合理的な価格を実現して,輸入代替財の国内生産を促進すること等が,輸入に付随する供給障害リスクを低減することに繋がろう。(著者抄録)
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分類 (1件):
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農業経済,農業経営 
引用文献 (12件):
  • Ghosh, A. (1958) "Input-output Approach in an Allocation System", Economica, 25 (97), 58~64
  • 株田文博 (2014)「産業連関分析による為替及び輸入食料価格の変動リスクの分析」『農林水産政策研究』第22号, 59~79。
  • 黒岩郁雄 (2006)「東アジアの国際産業連関と生産ネットワーク」平塚大祐編『東アジアの挑戦-経済統合・構造改革・制度構築-』, アジア経済研究所, 109~136。
  • Miller, R.E., Blair, P.D. (2009) "Supply-Side Models, Linkages, and Important Coefficients", Input-Output Analysis: Foundations and Extensions, Cambridge University Press, 543~592.
  • 日本学術会議総合工学委員会持続可能なグローバル資源利活用に係る検討分科会 (2008)「提言 鉱物資源の安定確保に関する課題とわが国が取り組むべき総合的対策」。
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