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J-GLOBAL ID：201502208803246211   整理番号：15A1088763

化学的及び熱的に安定なシリカ被覆銅ナノ粒子のワンポット合成

One-pot synthesis of silica-coated copper nanoparticles with high chemical and thermal stability

著者 (4件)： SHIOMI Shohei (Dep. of Materials Sci. and Engineering, Kyoto Univ., Kyoto 606-8501, JPN) ,  KAWAMORI Makoto (Dep. of Materials Sci. and Engineering, Kyoto Univ., Kyoto 606-8501, JPN) ,  YAGI Shunsuke (Nanoscience and Nanotechnology Res. Center, Osaka Prefecture Univ., Osaka 599-8570, JPN) ,  MATSUBARA Eiichiro (Dep. of Materials Sci. and Engineering, Kyoto Univ., Kyoto 606-8501, JPN)
資料名： Journal of Colloid and Interface Science  (Journal of Colloid and Interface Science)
巻： 460  ページ： 47-54  発行年： 2015年12月15日 
JST資料番号： C0279A  ISSN： 0021-9797  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ナノテクノロジーの最近の発展につれて,ナノマテリアルの安定性の向上が実用化にとって重要になってきている。銅ナノ粒子のシリカ被覆とシリカ被覆銅ナノ粒子の酸化に対して増強された安定性について調べた。ナノ粒子は大きな比表面積を持つ。そのためバルク金属に比べて金属ナノ粒子は容易に酸化され凝集する。銅粒子は酸化に対する安定性がないため扱いが最も困難なナノ粒子の1つである。オルトケイ酸テトラエチルを用いたゾルゲル法によるテトラエチルシリカ被覆銅ナノ粒子の合成において,ゾルゲル反応の触媒としてNH₃を加えると均一にシリカ被覆される。しかし,シリカ被覆前及びシリカ被覆の間,NH₃溶液中で錯イオンを形成することにより多くの銅ナノ粒子は直ちに溶解する。これが銅ナノ粒子のシリカ被覆における難しさである。本研究では,銅ナノ粒子の溶解挙動を電気化学的に調べた。この電気化学に基づく反応電解槽の還元力の最適化により基本装置のみを必要とし個別の遠心分離と抽出を必要としない連続した液相反応によりシリカ被覆銅ナノ粒子の合成が可能となった。シリカの殻で被覆されたCuナノ粒子は強い酸化剤が存在しても著しく安定であった。さらに,安定性が高い銅ナノ粒子を銅ナノ粒子の表面プラズモン共鳴に起因するユニークな赤色を利用した赤色顔料に応用できることを明らかにした。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： 熱安定性 ,  ナノ粒子 ,  *ワンポット合成 ,  *耐酸化性 ,  被覆 ,  比表面積 ,  ゾル-ゲル法 ,  イオン ,  アンモニア ,  カソード還元 ,  電解槽 ,  プラズマ共鳴 ,  顔料 ,  脂肪族アルコール ,  無機酸エステル
準シソーラス用語： シリカ被覆 ,  化学的安定性 ,  金属ナノ粒子 ,  錯イオン ,  電気化学還元 ,  *銅ナノ粒子 ,  表面プラズモン共鳴

分類 (4件)： 電気化学反応  (CB07050F) ,  固-液界面  (CB12050B) ,  金属の結晶成長  (BK13030M) ,  その他の物理的・機械的性質  (WB02040F)

物質索引 (1件)： オルトけい酸テトラエチル

タイトルに関連する用語 (4件)： 化学 ,  シリカ被覆 ,  銅ナノ粒子 ,  ワンポット合成