文献

J-GLOBAL ID：201502209020612220   整理番号：15A1063230

癌治療を目的とした多機能性金属-有機フレームワークに基づく腫瘍標的化薬物デリバリーシステム

A multifunctional metal-organic framework based tumor targeting drug delivery system for cancer therapy

著者 (9件)： WANG Xiao-Gang (Key Lab. of Biomedical Polymers of Ministry of Education & Dep. of Chemistry, Wuhan Univ., Wuhan 430072, China. ...) ,  DONG Zhi-Yue ,  CHENG Hong ,  WAN Shuang-Shuang ,  CHEN Wei-Hai ,  ZOU Mei-Zhen ,  HUO Jia-Wei ,  DENG He-Xiang ,  ZHANG Xian-Zheng
資料名： Nanoscale  (Nanoscale)
巻： 7  号： 38  ページ： 16061-16070  発行年： 2015年10月14日 
JST資料番号： W2323A  ISSN： 2040-3364  CODEN： NANOHL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 頻回投与に関係する副作用を伴う薬剤の生体内分布の不良を補正するために高用量が必要となるという化学療法のパラドックスを解消するために,生体適合性を有し,正確な薬物デリバリーができる薬物デリバリーシステム(DDS)が強く求められている。本研究で著者らは,ナノスケールのMOF MIL-101から開始するワンポット式の,有機溶媒を必要としない「グリーン」な合成後表面修飾法によって開発された金属-有機フレームワーク(MOF)基づく腫瘍標的化DDSについて報告している。多機能性表面コーティングは,このDDSからの早すぎる薬物放出を阻止した。修飾表面のpH反応性安息香酸イミン結合と酸化還元反応性ジスルフィド結合によってこのDDSでは,腫瘍の酸性環境下において細胞内への取り込が促進され,細胞内の還元環境下では薬物の放出が誘発された。In vitroおよびin vivoの結果は,本DDSへのDOX負荷は,副作用がはるかに低い,効果的な癌細胞の阻害を示した。Copyright 2015 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： ターゲティング ,  *ドラッグデリバリーシステム ,  性質 ,  反復投与 ,  *副作用 ,  *生体内分布 ,  *薬物分布 ,  規模 ,  包接化合物 ,  ワンポット合成 ,  *表面改質 ,  *金属 ,  *有機化合物 ,  表面被覆 ,  *薬物放出 ,  感受性 ,  イミン ,  ジスルフィド結合 ,  酸化還元反応 ,  *腫瘍 ,  *抗腫瘍薬 ,  負荷試験 ,  臨床検査 ,  *増殖阻害 ,  芳香族カルボン酸 ,  カルバミド酸エステル ,  酸素複素環化合物 ,  架橋化合物 ,  四環ジテルペン ,  カルボン酸エステル ,  ヒドロキシ酸 ,  ヒドロキシケトン ,  ポリオール
準シソーラス用語： 腫瘍標的化 ,  *標的化ドラッグデリバリー ,  多機能性 ,  ナノスケール ,  MOF【配位高分子】 ,  *薬物放出制御 ,  pH感受性 ,  薬物負荷

分類 (4件)： 生物薬剤学(基礎)  (GY01021U) ,  医用素材  (GA05040H) ,  抗腫よう薬の基礎研究  (GW16010A) ,  細胞生理一般  (EF02010S)

物質索引 (2件)： 安息香酸 ,  ドセタキセル

タイトルに関連する用語 (5件)： 癌治療 ,  多機能性 ,  金属-有機フレームワーク ,  腫瘍標的化 ,  薬物デリバリーシステム