抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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伝統的な木橋では,隣接する敷板の接合面の密着度を向上し,雨水の浸入を防ぐことを期待して,すり合わせ(仮留めした敷板の接合面に鋸を挽き入れる操作)と木殺し(玄翁で接合面を打撃し,表面を圧密させる操作)を行う事例がある。これらの効果を検証するため,敷板を模した試験体を作製し,接合面に4種類の処理(すり合わせと木殺し,木殺しのみ,すり合わせのみ,無処理)を施して,約4か月間屋外に暴露し,敷板接合面の間隔や含水率の測定,金属線を用いた水分浸入センサによる浸潤状態の評価を行った。その結果,木殺しは表面圧縮の回復による密着度の向上により接合面への水分浸入の抑制効果をもたらし,すり合わせは接合面の嵌めあい形成によって密着度を向上させるが,水分抑制効果は認められないことが明らかになった。実大材では両者を併用することで,長期にわたる水分浸入の抑制が生まれることが確認された。(著者抄録)