抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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交通渋滞は,交通容量を超えて多くの交通需要が集中するために発生する現象だが,これまでは,交通容量を増やす道路整備で対応してきた。しかし,交通需要の増大に対して,その量を予測して,必要な施設量を無制限に供給することは,有限な都市空間において,財政問題や環境問題が深刻化する中では,困難である。そこで,既存の道路ストックや交通インフラを最大限に活用し,交通需要をコントロールすることが必要である。我が国では,1980年代から交通需要マネジメント施策が広まり,コミュニケーションにより交通行動の変容を促す「モビリティマネジメント」という考え方が浸透してきた。この考え方は,交通流の問題として渋滞問題を捉えるのではなく,都市交通計画という視点に立っている。本稿は,都市交通計画の基本的な考え方であるトリップという概念に立ち返って,トリップに働きかける交通渋滞対策について記した。