抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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水需要の減少が進むなか,人口減の時代を迎え,配水管内の滞留や水質劣化の問題が顕在化してきた。そんななか,神戸市では,配水管の更新・耐震化にあたり水質維持やバックアップ機能,経済性など多面的な検討を行う必要があると考え,「神戸市水道局配水管網再構築計画検討会」を立上げ,現行配水システムにおける問題点の抽出やモデル配水区域での検討を通して,今後の配水管網の在り方に関する報告書をまとめた。配水管の更新時に水質維持の観点などから,縮径が避けられない状況となってきた。その対策として,先ず給水適正管網の小ブロック化を実施し,配水本管からの流入点を2~3か所程度に限定し,かつブロック内の大口需要者から離れた位置にすることにより管内の滞留を抑制することとした。次に給水適正管の縮径を行うこととした。更に,配水本管である500mメッシュ管網については管内流速を向上させて管内の滞留を改善することを目的に,配水池から需要地である小ブロックへの水輸送機能に特化することとした。今後,小ブロック化などを展開していくに当たっては,以下の手順で確認を行う予定である。1)管路の現状を調査して,管網計算システムP-DES(Pipe-network Diagnosis and Evaluation System)の計算結果と照合して現況再現を行う。2)流向・流速の変化が予想される箇所の配水管を洗浄する。3)小ブロック化を設定する。4)小ブロック化による流向・流速の変化の実測とP-DESの計算結果を照合する。
