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J-GLOBAL ID：201502209572093609   整理番号：15A0647186

高分子動力学に対するナノスケール閉じ込めの効果

Effects of nanoscopic-confinement on polymer dynamics

著者 (2件)： CHRISSOPOULOU Kiriaki (Inst. of Electronic Structure and Laser, Foundation for Res. and Technol. - Hellas, P. O. Box 1527, 711 10 Heraklion ...) ,  ANASTASIADIS Spiros H.
資料名： Soft Matter  (Soft Matter)
巻： 11  号： 19  ページ： 3746-3766  発行年： 2015年05月21日 
JST資料番号： W2327A  ISSN： 1744-683X  CODEN： SMOABF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 界面に近くに閉じ込められたポリマーの静的及び動的挙動はバルク中とは大変異なったものである。種々の形状の中で,層間挿入したナノ複合材料(高規則性の多層中の層状ケイ酸塩の平行な無機表面に間に約1nm厚の高分子膜が存在する。)は高分子構造と動力学に対するナノ閉じ込めの効果を検討するための従来の解析技術と巨視的試験片を活用できるユニークな手段を提供する。本稿において種々の高分子系を用いた過酷な閉じ込め状況下での高分子動力学における,主として筆者らの研究室における研究活動を概括した。極性及び非極性高分子を親水性又は有機物親和性のケイ酸塩とそれぞれ混合した。一方超分岐高分子を研究して分岐高分子の周辺の官能基の数と種類を変えることによって高分子-表面相互作用の効果を調べた。高分子力学を準弾性中性子散乱と誘電緩和分光法によって調べ,バルク中の高分子の場合と比較した。全ての場合において側部及び/又は末端の基の運動に関連した非常にローカルなT_g以下でのプロセス並びにセグメントでのα緩和はバルクと閉じ込めシステムとで明らかに異なっていることが確認された。閉じ込めは直鎖では非常にローカルな運動に影響を与えなかったが,超分岐高分子では水素結合網目の修正のためにそのような影響は容易に起こった。閉じ込めにおけるセグメント緩和はバルク中よりも早く起こり,Arrhenius温度依存性を示し,閉じ込めシステム中の共同性の低下のためにバルクT_g以下においても観察された。Copyright 2015 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： 多層構造 ,  *層状化合物 ,  *ケイ酸塩 ,  *高分子薄膜 ,  *インターカレーション ,  分子構造 ,  *分子動力学 ,  高分子 ,  *閉込め ,  ナノ構造 ,  規模 ,  Arrheniusの式 ,  温度依存性 ,  活性化エネルギー ,  高分子有機-無機ハイブリッド ,  中性子散乱 ,  スペクトロスコピー ,  ナノ複合材料 ,  *ポリシロキサン
準シソーラス用語： *ナノスケール ,  *ポリメチルフェニルシロキサン ,  高分子構造 ,  *高分子動力学 ,  誘電緩和分光法

分類 (2件)： その他の高分子の反応  (CG03040H) ,  高分子固体の物理的性質  (CG02024U)

タイトルに関連する用語 (3件)： 分子動力学 ,  ナノスケール ,  閉じ込め