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J-GLOBAL ID:201502210005445404   整理番号:15A1052171

扁桃体の小コンダクタンスカルシウム活性化カリウム(SK)チャネルは関節炎痛ラットモデルにおける臨床的に利用可能なリルゾールの疼痛抑制効果を媒介する

Small-conductance calcium-activated potassium (SK) channels in the amygdala mediate pain-inhibiting effects of clinically available riluzole in a rat model of arthritis pain
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巻: 11  号: Aug  ページ: 11:51 (WEB ONLY)  発行年: 2015年08月 
JST資料番号: U7031A  ISSN: 1744-8069  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:関節炎痛は著しい情緒および感情的結果を伴う重要な健康問題である。本研究では,中枢痛の変調や過程で重要な役割を担う情動の脳中枢である扁桃体における小コンダクタンスカルシウム活性化カリウム(SK)チャネル活性化の有益効果の可能性に注目した。SKチャネルは中心扁桃体(CeA,出力神経核)において神経活動を調節すると報告されている。本研究では,以下の理由により,筋萎縮性側索硬化症治療のための臨床的に利用可能な薬剤,リルゾールの効果を調べた。リルゾールの効果にはSKチャネルの活性化も含まれる。文献での証拠から,リルゾールは脊髄ではなく脳における作用により抗侵害作用を示すことが示唆されている。リルゾールの作用機作および部位はまだ特定されていない。本研究では,リルゾールは関節炎痛モデルのCeAにおいてSKチャネルに作用することにより痛み行動を抑制するという仮説を調べた。結果:リルゾール(8mg/kg)の全身(腹腔内)投与により,関節炎成体ラットの可聴(侵害防御応答)および超音波(嫌悪感情応答)発声が抑制された(膝でのカオリン-カラゲナン単関節炎誘導5時間後)。しかし,脊髄逃避閾値には影響せず,脊髄上位作用と一致した。微小透析によるCeAへのリルゾールの定位投与(微小透析ファイバー中濃度1mM,15分)も発声を抑制し,CeAがリルゾールの作用部位であることが確認された。選択的SKチャネル遮断薬のCeAへの定位投与(アパミン,微小透析ファイバー中濃度1μM,15分)は単独では影響なかったが,発声に対する全身リルゾールの効果を阻害した。配置対照としての扁桃体基底外側部(BLA)へのアパミンのオフサイト投与,または大コンダクタンスカルシウム活性化カリウム(BK)チャネルの選択的遮断薬のCeAへの定位投与(カリブドトキシン,微小透析ファイバー中濃度1μM,15分)は全身投与リルゾールの抑制効果に影響しなかった。結論:結果から,リルゾールは扁桃体(BLAではなくCeA)においてBKではなくSKチャネルを活性化することにより,関節炎モデルにおける脊髄上位的に構築される痛み行動を抑制できることが示唆された。(翻訳著者抄録)
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解熱鎮痛薬の基礎研究 
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