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J-GLOBAL ID:201502210029413642   整理番号:15A0473316

北タイ・ファーン川流域における河川水質とその形成プロセス

Surface Water Quality and its Formation Processes in the Fang River Basin, Northern Thailand
著者 (8件):
資料名:
号: 28  ページ: 31-40  発行年: 2015年03月28日 
JST資料番号: L0476A  ISSN: 0915-4094  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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ファーン川はタイ北部を流れるメコン川の支流の1つである。この流域では1980年頃から大規模な森林伐採と農地開発が行われ,農薬による水質汚濁,保全林の破壊,大気汚染などが発生した。本論文では,この地域で行った水質調査結果について述べるとともに,周辺の地質や土地利用の関連について述べた。論文では最初にファーン川流域における9カ所の水質測定地点とファーン川へ流入する3本の支流の水質測定地点を示すとともに,ファーン川流域地質図を示した。測定項目はpH,電気伝導度,COD,硬度(カルシウムとマグネシウムイオン濃度から算出),7種類の陽イオンと7種類の陰イオンの濃度であった。ファーン川の水質は水源から20 km付近まで,溶存イオンが少ない清流であるが,そこから33 km付近の農業用水のダムまでに石灰岩地域を流れる硬度の高い支流が合流し,硬度と電気伝導度が急激に上昇していた。40 kmを過ぎると,支流の流入が減少し,硬度と電気伝導度は低下した。またダムを通過すると,ナトリウムと塩素イオンの濃度が増加したが,これは岩石(斜長石)由来であると推定した。さらに肥料や下水の流入により増加する硝酸塩イオンは常に低い値を示していた。ファーン川の水質は健康被害を引き起こすようなレベルでなかったが,今後継続的に監視していく必要がある。
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分類 (2件):
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河川汚濁  ,  水質調査測定一般 
タイトルに関連する用語 (3件):
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