ナノファイバー不織布の開発

小西宏明

文献

J-GLOBAL ID：201502210110327859 整理番号：15A1335027

ナノファイバー不織布の開発

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資料名：
巻： 57 号： 3 ページ： 109-114 発行年： 2015年10月30日
JST資料番号： F0910A ISSN： 1348-5008 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：解説発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

炭酸ガスレーザー超音速延伸法を使い,エレクトロスピニング法やメルトブロー法の,溶剤に可溶なものに限られている点,生産性が低い点を解決できるNF(ナノファイバ)不織布の開発を行った。この方法は熱可塑性高分子材料であれば,基本的に適用可能であり,幅広い材料を使用できる。また樹脂吐出量も比較的多い。有機溶剤を用いないため,装置の防爆対応が不要で,安全性が高く,残留溶剤のないNF不織布を得ることができる。100~200μmのポリプロピレン単原糸(モノフィラメント)に炭酸ガスレーザーを照射することで,炭酸ガスレーザーが照射された部分のみが部分溶融し,モノフィラメントが延伸されてNF化する。マルチフィラメントを用い,ノズル,マルチフィラメント,レーザー等の各種条件をされに検討し,ある特定の条件ではマルチフィラメントが高速で振動しこの時に限ってモノフィラメントを用いた場合同様のポリプロピレンNF不織布が得られることを見出した。生産性はモノフィラメントに比べて200倍以上になった。リチウムイオン二次電池用セパレータ,エアフィルター,吸音材などへの用途開発例を紹介した。

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不織布

引用文献 (10件)：

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