抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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海洋微生物ラビリンチュラの培養,脂質特性とバイオ燃料生産を解説した。沖縄県波照間島沿岸海水産,Aurantiochytrium limacinum mh0186株は高い増殖性と著量のドコサヘキサエン酸(DHA)の細胞内蓄積を特徴とする分離株で,グルコース,フルクトース,マンノース,ガラクトースと広い糖資化性を示し,グルコース流加培養で100g/L以上の高いバイオマス収量が得られる。主要脂肪酸はパルミチン酸,n-6ドコサペンタエン酸(DPA),DHAで,培養温度が低いほどDHAの割合が高くなる傾向で,細胞脂質は大部分が中性脂質,特にトリグリセリドだった。バイオ燃料生産では蓄積性から脂肪酸メチルエステルを成分とするバイオディーゼル燃料生産が有望であるが,多価不飽和脂肪酸生産株以外の株を分離する必要を示した。ラビリンチュラを利用したバイオディゼル燃料生産には培養のために糖質が必要となるため,ペントース資化性ラビリンチュラの分離を試みた。ペントース資化能と脂肪酸含量が高い株について,バイオマス(広葉樹クラフトパルプ)糖化液を用いた培養を紹介した。