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J-GLOBAL ID:201502210153400894   整理番号:15A0920457

G蛋白質依存性内向き整流カリウムチャネルサブユニット1と2は末梢軸索切断後のラット後根神経節ニューロンと脊髄で下方調節される。

G protein-gated inwardly rectifying potassium channel subunits 1 and 2 are down-regulated in rat dorsal root ganglion neurons and spinal cord after peripheral axotomy
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巻: 11  号: July  ページ: 11:44 (WEB ONLY)  発行年: 2015年07月 
JST資料番号: U7031A  ISSN: 1744-8069  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:侵害受容ニューロンの興奮性の増大は持続的疼痛状態の基礎となる。ナトリウム,カルシウムおよびカリウムチャネルを含む様々なイオンチャネルはニューロンの興奮性の調節に中心的な役割を果たす。G蛋白質依存性内向き整流カリウム(GURK)チャネルのファミリーに属するGIRK1-4は興奮性の調節に関与する。今回,筆者らは正常と損傷を受けたラットの後根神経節(DRG)と脊髄におけるGIRK1とGIRK2の発現と分布を調べた。結果:筆者らはDRGニューロンの~70%がGIRK1を発現するが,<10%しかGIRK2を発現しないことを見出した。ニューロンマーカーのカルシトニン遺伝子関連ペプチド,イソレクチンB4およびニューロフィラメント-200,とカルシウム結合蛋白質のカルビンジンD28k,カルレチニン,パルブアルブミンおよびセクレタゴギンを用いて,GIRK1とGIRK2免疫反応ニューロンの神経化学的特徴が明らかにされた。両GIRKサブユニットは侵害受容的特徴を持つDRGニューロンで発現された。しかし,GIRK1はいくつかの感覚ニューロンサブタイプで広く発現されたのに対して,GIRK2は主に小C線維ニューロン群で検出された。脊髄後角において,GIRK1およびGIRK2陽性の細胞体と突起は主に層IIに存在したのに加えて,表層や深層でも観察された。GIRK1様免疫反応性は前角(層VI-X)で豊富に観察されたが,GIRK2様のそれは違っていた。軸索切断後14日目のDRGニューロンにおいて,GIRK1とGIRK2はmRNAと蛋白質レベルで下方調節された。軸索切断と神経根切断後の両方で後角におけるGIRK1と2陽性突起が減少し,これはこれらのカリウムチャネルがシナプス前に局在することを示唆する。さらに,神経結紮は損傷部位の両側での両サブユニットの蓄積を引き起こし,これは順行性と逆行性の速い軸索輸送の証拠を提示する。結論:筆者らのデータはGIRK機能の低下はニューロンの興奮性の増大と関連し,神経因性疼痛を含む損傷後状態における感覚障害の原因となるという仮説を支持する。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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中枢神経系 

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