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J-GLOBAL ID：201502210323934546   整理番号：15A0903447

17.接着界面科学(6)接着界面の劣化メカニズム

著者 (2件)： 加納義久 (古河電気工業 コア技術融合研) ,  岡松隆裕 (横浜ゴム 研究本部)
資料名： 日本接着学会誌  (Journal of the Adhesion Society of Japan)
巻： 51  号： 8  ページ： 400-407  発行年： 2015年08月01日 
JST資料番号： G0749A  ISSN： 0916-4812  CODEN： NSEGE7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ゴム系粘着剤の劣化メカニズムについて述べた。不飽和基を含むゴム系粘着剤では,経時により空気中の酸素により劣化し,熱・紫外線雰囲気下では劣化が促進する。ゴムと粘着付与剤との相溶性がゴム系粘着剤の粘着物性に大きく影響する。ポリマブレンドのTgを自由体積理論に基づき導出する方法や,SISブロック共重合体と各種レジンとのブレンドにおける相溶性をTg挙動により説明している例を紹介した。また,粘着剤を被着体に貼り付けた後,粘着力が経時変化することが知られている。ATR-FTIR法による界面相互拡散の検証などを紹介した。半導体製造プロセス用粘着テープの被着体への汚染に関して,TOF-SIMSによる解析を紹介した。接着剤の硬化過程における界面最適化を利用した接着耐久性の付与について述べた。

シソーラス用語： ガラス転移点 ,  *粘着剤 ,  粘着付与剤 ,  *劣化 ,  *面 ,  接着部 ,  接着 ,  相互拡散 ,  相溶性 ,  粘弾性 ,  SIS【重合体】 ,  ポリマブレンド ,  天然ゴム ,  粘着力 ,  経時変化 ,  ATR分光法 ,  FTIR分光法 ,  二次イオン質量分析 ,  耐久性 ,  偏析 ,  ポリジメチルシロキサン ,  ビスフェノールAエポキシ樹脂 ,  架橋【高分子】 ,  合成樹脂接着剤
準シソーラス用語： *接着界面 ,  動的粘弾性 ,  ATR-FTIR ,  TOF-SIMS

分類 (1件)： 接着剤の性質・試験  (YK02000Q)

引用文献 (28件)：

• a)書籍として,原賀康介, ”接着・粘着製品の分析,評価事例集”, 技術情報協会, p.145 (2012). b)論文として,原賀康介, 日本接着協会誌, 15, 568 (1979). c)原賀康介, 日本接着協会誌, 23, 178 (1987). d) K. Haruna and K. Haruga, ”Moisuture Durability Prediction of Adhesively Bonded Joints Using Acrylic Adhesives”, 8th Int. Conf. on Composition Engineering (2001).などがある.
• 峯浦芳久, ”接着ハンドブック第4版”, 日刊工業新聞, p.556 (2007).
• 北崎寧昭, ”粘着技術の3A”, リアライズAT, p.167 (2006).
• a)遠山三夫,渡辺愛,樋口真平,柴沼勤,伊藤敏男, 日本接着協会誌, 9, 120 (1973). b)遠山三夫, ”感圧接着剤(粘着剤)-その機能と仕組み-”, 高分子刊行会, p.152 (1991),
• 福沢敬司, ”粘着技術”, 高分子刊行会, p.103 (1978).

タイトルに関連する用語 (3件)： 接着界面 ,  科学 ,  メカニズム