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J-GLOBAL ID:201502210340608287   整理番号:15A0581702

再導入されたコウノトリの繁殖期と繁殖成功,および給餌と人工巣塔の影響

Breeding biology of the Oriental White Stork reintroduced in Central Japan-Effects of artificial feeding and nest-tower arrangement upon breeding season and nesting success-
著者 (5件):
資料名:
巻:号:ページ: 43-50  発行年: 2012年12月31日 
JST資料番号: F1538A  ISSN: 2186-8174  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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兵庫県但馬地方でコウノトリの野生復帰が開始されたのは2005年のことであり,個体数は野外繁殖の成功とともに増加している。当該個体群は個体識別されており,コウノトリのペアはいったん繁殖すると同じ場所で相手を変えず繁殖し続けること,つまりつがいのきずなが続くことが証明された。2007年から2011年の5年間に8ペアが,失敗後のやり直しの3クラッチを含めて29クラッチを産んだので,これに対して定量的な解析を行なった。その結果,抱卵期と育雛期がそれぞれ31-35日と63-74日であり,産卵開始から最初のヒナが巣立つまでにおおよそ100日を要すると結論できる。また,産卵期は3月上旬から4月下旬,ヒナの巣立ち期は6月中旬から7月下旬の間であった。いっぽう十分な給餌を受けていたペアの産卵と巣立ちは例外的に早かった。クラッチサイズはほとんどが3もしくは4であり,例外的な卵数6は十分な給餌を受けていたペアのみで記録された。ヒナの死亡はトビによる捕食と隣接ペアによる襲撃によって起こったが,親による子殺しが3巣で見られ,これにより4ヒナが死亡した。給餌と人工巣塔上での営巣およびその配置はコウノトリの繁殖生態に大きな影響を与えており,十分な給餌を受けているペアで子殺しが多く起きたので,これに関与する要因は複雑であると考えられる。(著者抄録)
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分類 (1件):
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動物生態学一般 
引用文献 (14件):
  • Daan S, Dijkstra C, Drent R, Miejer, T (1986) Food supply and the annual timing of avian reproduction. Acta XIX Congressus Internationalis Ornithologici, 392-407. University of Ottawa Press. 1400 p.
  • Darman YA, Andronov VA, Parilov MP, Higuchi H, Nagendran M, Kirichenko YI (2000) Status of Oriental White Stork population in Amur region. In Litvinenko NM (ed) Oriental White Stork in Russia. Russian Academy of Sciences Far Eastern Branch, Vladivostok. pp. 20-24. (in Russian with English summary)
  • Fei D (1991) The breeding of one pair of Oriental White Storks in the outskirts of Qiqihar, Heilongjiang Province. In Coulter MC, Wang Q, Luthin CS (eds) Biology and Conservation of the Oriental White Stork Ciconia boyciana. Savannah River Ecology Laboratory, Aiken, South Carolina USA. pp. 59-63.
  • Fei D, Ping W, Wu G, Wu T, Xiu T (1991) Observations on the breeding biology of the Oriental White Stork (Ciconia boyciana) near Qiqihar, Heilongjiang Province, China. In Coulter MC, Wang Q, Luthin CS (eds) Biology and Conservation of the Oriental White Stork Ciconia boyciana. Savannah River Ecology Laboratory, Aiken, South Carolina USA. pp. 21-30.
  • HPOWS (Hyogo Park of the Oriental White Stork) (2011) The Grand-Design for the Reintroduction Project of the Oriental White Stork. Hyogo Prefecture, 36 p. (in Japanese)
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