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J-GLOBAL ID：201502210526342113   整理番号：15A1148845

天然有機物質による三価タリウムの安定化の実験的研究

An Experimental Study of Stabilization of Trivalent Thallium by Natural Organic Matter

著者 (2件)： WATANABE Yusuke (Graduate School of Sci., The Univ. of Tokyo) ,  TAKAHASHI Yoshio (Graduate School of Sci., The Univ. of Tokyo)
資料名： Chemistry Letters  (Chemistry Letters)
巻： 44  号： 10  ページ： 1356-1358 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： S0742A  ISSN： 0366-7022  CODEN： CMLTAG  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： フミン酸及びその類似体(ポリ(アクリル酸),PAA)との錯体生成により水中に溶解した三価タリウム,Tl(III),の安定化を検討した。クロマトグラフィーによる分析からTl(III)は錯体生成によって安定化されることが分かった。これによりTl(III)-フミン酸錯体の安定度定数を推定することができた。TlのサイクリックボルタンメトリーによりPAA存在下のTl(III)/Tl(I)レドックス対の酸化還元電位はPAAがないものより低いことが示された。これらの結果からTl(III)はフミン酸錯体の生成によりTl(I)よりむしろTl(III)の安定化によって天然水中に存在可能なことが示唆される。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *タリウム化合物 ,  *金属イオン ,  *原子価 ,  *安定化 ,  *フミン酸 ,  ポリアクリル酸 ,  *錯体生成 ,  水 ,  溶解 ,  ICP-MS分析 ,  高速液体クロマトグラフィー ,  *生成定数 ,  サイクリックボルタンメトリー ,  酸化還元電位
準シソーラス用語： HPLC-ICP-MS ,  *安定度定数

分類 (3件)： 非遷移金属元素の錯体  (CE01030C) ,  動植物,微生物のその他の産生物質  (CF10090R) ,  配位化合物の安定度定数  (CB04030O)

引用文献 (22件)：

• 1) T. Lin, J. Nriagu, Thallium in the Environment, Wiley, NewYork, 1998, Chap. 1, 1.
• 2) T. Xiao, D. Boyle, J. Guha, A. Rouleau, Y. Hong, B. Zheng, Appl. Geochem. 2003, 18, 675.
• 3) A. Miyazaki, A. Kimura, H. Tao, J. Environ. Chem. 2009, 19, 55.
• 4) C. Casiot, M. Egal, O. Bruneel, N. Verma, M. Parmentier, F. Elbaz-Poulichet, Environ. Sci. Technol. 2011, 45, 2056.
• 5) C.-H. Lan, T.-S. Lin, Ecotoxicol. Environ. Saf. 2005, 61, 432.

タイトルに関連する用語 (4件)： 有機物質 ,  タリウム ,  安定化 ,  実験的研究