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J-GLOBAL ID:201502210556431110   整理番号:15A1349950

中央天山の南部のオフィオライト性メランジェにみられる成因的にも地球年代的にも異なったプラジオ花崗岩類:ロディニアの分裂と沈み込み帯過程への示唆

Genetically and geochronologically contrasting plagiogranites in South Central Tianshan ophiolitic melange: Implications for the breakup of Rodinia and subduction zone processes
著者 (11件):
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巻: 113  号: P1  ページ: 266-281  発行年: 2015年12月01日 
JST資料番号: E0267C  ISSN: 1367-9120  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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プラジオ花崗岩は中央天山の南部オフィオライト性メランジェにおいて,2つの地域(WuwamenとGuluogou)で異地性の岩体として露出している。そのU-Pbジルコン年代は,775±11Maと,416±4Maである。Wuwamenプラジオ花崗岩は,低Kソレアイトから中Kカルクアルカリ岩であり,ややアルミに富んだ組成をもっている。ややREEに乏しく,強い正のEu異常をもち,PやTiに枯渇している。微量元素の特徴,全岩のSr同位体比が0.708812-0.708839であること,負のεNd値(-6.4~-6.2)をもつことから,中部~下部地殻の角閃岩が低いレベルで部分溶融し,融け残りに角閃石が存在したことが示唆された。一方,Guluogouプラジオ花崗岩は,アルミニウムに富み,LILE元素やLREE元素に富んでいる。Nb,Ta,P,Tiに枯渇していることはアンデス型沈み込み帯の花崗岩と特徴が一致している。ジルコンのεHf(t)値は,-6.1~+2.4であり,2段階Hfモデル年代で,1259-1798Maという年代が得られた。εNd(t)値は,-5.0~-2.9であり,古い大陸地殻の融解に加えて若干枯渇したマントルウェッジからの初生マグマの寄与したことが示唆された。これらの結果から,2つのプラジオ花崗岩はオフィオライト岩体の形成とは無関係で,メランジェ中の異地性岩体であることが結論づけられた。775MaのWuwamenプラジオ花崗岩はロディニア大陸の分裂で生じたものであり,416MaのGulugouプラジオ花崗岩は南天山海の北向きの沈み込みによる大陸縁辺部でのアンデス型火成活動で生じたものと考えられる。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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構造地質学・テクトノフィジクス一般  ,  岩石圏の地球化学一般  ,  深成岩 

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