抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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津波荷重に線形的に影響を及ぼす津波氾濫水の密度ρの「最大値」を初歩的であるが,工夫した水理実験に基づいて検討している.実験で発生させた氾濫流は津波氾濫流と言えるか,実験水路の縦断面形が氾濫流の乱れを過度に励起していないか,氾濫水の採水方法は妥当か,つまり実験結果は氾濫水の平均密度と言えるか,水路幅や水平水路部の長さは妥当か,実験前の土砂量は適切か,炉乾燥後に自然放置して冷ました土砂で実験を行ってよいか,水理量を計測機器で測定していないなど,検討課題や確認事項が多々残されているが,氾濫水の最大密度が1.2g/cm
3程度に達し得ることを実証している.本研究の実験範囲では,氾濫水の最大密度は実験前の土砂の粒径分布,氾濫水の採取量,氾濫流量にほとんど依存しないこと,実験前の土砂と氾濫水中の土砂の粒径分布に違いがほとんど認められないことを確認している.(著者抄録)