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J-GLOBAL ID：201502210622886825   整理番号：15A1348162

多孔質アルミニウム電極への電気吸蔵による水溶液中セシウムイオンの回収

著者 (4件)： 井原辰彦 (近畿大 工) ,  田中尚道 (近畿大 バイオコークス研) ,  山西弘城 (近畿大 原子力研) ,  野間宏 (ア・アトムテクノル近大(東大阪市))
資料名： スマートプロセス学会誌  (Journal of Smart Processing - for Materials, Environment & Energy -)
巻： 4  号： 6  ページ： 298-302  発行年： 2015年11月20日 
JST資料番号： F0907C  ISSN： 2186-702X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： セシウム137によって汚染された水や土壌については何らかの方法で回収して減容・保管し,自然崩壊するのを待つしかない。一方,セシウムは電気化学的に最も陽性であるので,電圧をかけて適当な電極材中にもぐり込ませる回収方法が提案できる。そこで本研究では,セシウム水溶液中のセシウムイオンの電気吸蔵実験を行い,多孔質アルミニウム電極の吸蔵能力を調べた。得られた知見を以下に示す。1)セシウムイオンは電圧の印加とともに速やかに電気吸蔵され,その吸蔵速度は電極に印加する電圧並びに電極の面積に比例して増大することがわかった。2)20回の繰り返し電気吸蔵実験においても吸蔵量は衰えず,高い耐久性を示す。3)4回の繰り返し電気吸蔵実験で97.8%のセシウムを回収・貯蔵できることが分かった。4)多孔質アルミニウムの吸蔵能力は不可逆性を示すことが分かった。5)100V,90分の電気吸蔵でストロンチウムの87.25%を回収できた。

シソーラス用語： 多孔質金属 ,  アルミニウム ,  アノード ,  電極材料 ,  *放射能除染 ,  *セシウム同位体 ,  吸着速度 ,  *電気化学反応 ,  原子炉事故 ,  *吸着 ,  *貯蔵 ,  ストロンチウム
準シソーラス用語： セシウムイオン ,  印加電圧 ,  吸着能力 ,  金属吸着 ,  繰返しテスト ,  電極面積 ,  放射性セシウム ,  セシウム吸蔵 ,  福島原発事故

分類 (2件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K) ,  施設及び取扱い  (MB03000K)

タイトルに関連する用語 (4件)： 多孔質 ,  アルミニウム電極 ,  水溶液 ,  セシウムイオン