抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者等は,電極金属の溶融・蒸発を考慮した片側吹付け型PA6(ポリアミド6)溶発アークの電磁熱流体定常解析を行った。使用したモデルはアークプラズマとポリマー材との相互作用を検討するため構築したモデルであり,この解析モデルでは,アークとポリマー材との相互作用を質量保存方程式,運動量保存方程式,エネルギー保存方程式などを解くことで,導出している。著者等は更に,放出機構,ショットキー効果,電界放出機構,電極への熱伝導の効果を加え,PA6消弧材を使用した場合のアークとの相互作用の変化を検討した。その結果片側吹付け型PA6溶発アークの温度にはほとんど変化が見られなかった。一方,PA6溶発アークのガス流速は電極金属の溶融・蒸発により増加し,特にガス流出口では9m/sの増加が見込まれた。また電極金属の溶融・蒸発によるアーク内の圧力上昇は,主に電極近傍のアーク領域のみに顕著にみられた。アーク内に混入した電極金属蒸気はPA6材内壁からの溶発ガスの噴出によりアーク軸上のみに僅かに分布し,アーク内はほぼPA6溶発蒸気で満たされることが分かった。