抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は,我が国周辺海域に存在する海洋資源の探査,開発を加速するため,平成21年,当時運航していた調査船「第2白嶺丸」に代わる新たな海洋資源調査船の建造に着手した。新調査船「白嶺」は,平成24年2月就航して以来,年間約10調査航海を実施し,着実な成果をあげてきている。海洋には,石油・天然ガス・メタンハイドレートなどのエネルギー資源やマンガン団塊,海底熱水鉱床,コバルト・リッチ・クラストなどの海底鉱物資源が賦存している。本船の全長×幅×深さは118.3m×19m×9.2mである。「白嶺」は,海底熱水鉱床やコバルト・リッチ・クラストといつた海底鉱物資源を対象とした調査だけでなく,環境調査やメタンハイドレート調査も可能とする調査船である。「白嶺」に搭載する調査機器は,主にその利用目的・装置機種別に,a)音響調査機器(海底の地形図,断面図,分布図など基礎図面作成),b)物理探査機器(海底面下の地質構造の把握),c)海底観察機器(海底面の状況,鉱床の賦存状況,産状の確認),d)サンプリング機器(岩石・鉱石及び生物・海水試料等の採取),e)その他支援装置(特殊な調査機器及び船内分析装置等)に分類することができる。「白嶺」の最大の特徴は,様々なサンプル採取に秀でていることである。搭載調査機器の中で特筆すべきものは,選択搭載可能な船上設置型及び海底着座型の2種類の掘削装置である。