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J-GLOBAL ID：201502210663310627   整理番号：15A0333994

イネ種子の形態およびDNA配列からみた東北における水稲農耕受容の検討

著者 (6件)： 石川隆二 (弘前大 農学生命科学) ,  宇田津徹朗 (宮崎大 農 農業博物館) ,  松田隆二 (古環境研) ,  田淵宏明 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ) ,  田中克典 (弘前大 人文) ,  上條信彦 (弘前大 人文)
資料名： 考古学と自然科学  (Archaeology and Natural Science)
号： 67  ページ： 57-72  発行年： 2015年02月10日 
JST資料番号： L5486A  ISSN： 0288-5964  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東北地方では,紀元前450年にはすでに水田での稲作が行われていた。しかし,それ以前やそれ以降の稲作受容過程については,不明な点が多い。イネは,気候に影響されやすい植物であり,過去の低温や高温の時代のイネ遺物を解析することは,今後の極端気象を乗り切る際のイネ栽培における資料となると思われる。本稿では,稲作受容の解明のための技術開発とそれにより明らかになった事象を示し,将来の育種への利用について述べた。過去のイネ品種を特定する技術として,種子サイズ,プラントオパール解析とDNA解析がある。種子サイズ,プラントオパールでは,正確な種や亜種レベル,品種間の差異を判別できず,指標として活用するのが望ましい。DNAは,正確に個体間を識別できる。ゲノム解析は,急速に進展しており,耐性遺伝子をクローニングするならば温暖化に適応する遺伝変異の選抜と育種への利用が期待できる。

シソーラス用語： *イネ ,  栽培 ,  鑑別 ,  DNA【核酸】 ,  環境順応 ,  遺伝子 ,  オパール ,  育種 ,  温暖化 ,  稲作 ,  種子サイズ ,  耐性遺伝子 ,  *品種識別
準シソーラス用語： プラントオパール ,  *環境適応 ,  水稲栽培

分類 (1件)： 稲作  (FC03020C)

引用文献 (41件)：

• 安東郁男・金田忠吉・横尾政雄・根本 博・羽田丈夫・伊勢一男・池田良一・赤間芳洋・中根 晃・志村英二・古舘 宏・井辺時雄・小林 陽2004「細長粒香り米品種「サリークイーン」の育成」作物研究所研究報告5 pp.53-66
• 嵐 嘉一1974『日本赤米考』雄山閣295p
• 嵐 嘉一1975『近世稲作技術士』農村漁村文化協会623p
• 藤原宏志 1976「プラント・オパール分析法の基礎的研究(1)-数種イネ科栽培植物の珪酸体標本と定量分析法-」考古学と自然科学9 pp.15-29
• 藤原宏志1998『稲作の起源を探る』岩波新書201p

タイトルに関連する用語 (6件)： イネ種子 ,  形態 ,  DNA配列 ,  水稲 ,  農耕 ,  受容