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J-GLOBAL ID:201502210736768946   整理番号:15A1322488

水溶液中で中性の,プロトン化,および脱プロトン化L-バリンの構造挙動:キラリティー感受性(VCD)および非感受性(IRおよびRaman)振動分光法および量子化学計算を用いた組合せ研究

Structural behavior of neutral, protonated, and deprotonated l-valine in aqueous solutions: a combined study using chirality sensitive (VCD) and non sensitive (IR and Raman) vibrational spectroscopies and quantum chemical calculations
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巻: 26  号: 23  ページ: 1314-1327  発行年: 2015年12月15日 
JST資料番号: T0907A  ISSN: 0957-4166  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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本研究の目的は,6.00(双性イオン種),1.00(プロトン化種,カチオン),および13.00(脱プロトン化種,アニオン)の3つの代表的pH条件下の,L-バリン[C5H11NO2,(2S)-2-アミノ-3-メチルブタン酸]の立体配座優先性を,より良く理解することであった。非キロプチカルIR-RamanおよびキロプチカルVCD振動技術の両方を,そのpH条件下でL-バリンの分析に用いた。さらに,理論的DFT(B3LYPおよびM06-2X)およびab initio MP2研究を実施し,水溶液中で本アミノ酸の3つの可能性型)(双性イオン性,カチオン性,またはアニオン性)を検討し,同時に,連続体溶媒和モデル(PCM)およびハイブリッド溶媒和モデル(PCM+明示的水分子),すなわち,5つの明示的水分子により囲まれた双性イオン性L-Val,5つにより囲まれたアニオン性L-Valおよび8つにより囲まれたカチオン性L-Valを用いて,溶媒処理を比較した。記録されたIRおよびRamanスペクトルを,暗示的溶媒和モデルのみを用いて合理的に解釈する一方で,明示的水分子を含む,ハイブリッド溶媒和モデルは,特に,分子間アミノ酸-水の水素結合相互作用が生じるアミノおよびカルボニル振動領域で,複雑なIR-Raman-VCD特性の再現を改善した。本研究では,量子化学計算と組み合わせたIR,Raman,およびVCD振動分光法が,いくつかの配座異性体を示すアミノ酸類として,柔軟系を特徴づけるための,有益な相補的技術であることを明らかにした。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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