抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,大学や研究機関において教育活動と普及活動は研究活動と並んで重要な業務とみなされるようになってきている。しかし,研究成果とは異なり,教育・普及に関する知見の共有はあまり進んでいない。本稿では,天文教育や普及活動により得られた知見を,特に査読論文として発表する意義について述べる。査読を経ることで,これらの知見が認められ,深化され,広く共有されていくことを議論する。天文教育分野は査読審査を通した学問の標準的な進め方を受け入れることで,学問の一分野としての基盤を確立していく過渡期にあることを紹介する。また,天文教育・普及分野の知見を論文化するうえでの現状の問題点も指摘する。天文教育に関心のある同士が,現状では多くの学術団体に分散してしまっていることが,知見の共有の大きな障害となっていることを紹介する。将来的には,天文教育に関心のあるすべての人にアクセス可能な形で,知見の共有が実現することが望ましい。(著者抄録)