抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,連載の第六回として,前回に引き続き”アルミニウム材料の残留応力の発生とその制御”を解説した。まず,組織変化及び組織差異に起因する残留応力を述べた。アルミニウム材料では鋼のように大きい寸法変化を生じる組織変化(変態)は生じない。つまり問題となる残留応力は生じない。次に,残留応力の測定法について解説した。金属の残留応力の種類およびその測定法(非破壊試験,破壊試験)を表面測定,薄膜など様々なケースで紹介した。更に,残留応力の作用・効果を解説した。それは疲労強度や応力腐食割れなどの材料特性に関するものと,機械加工の寸法・形状の関するものに大別される。ここでは材料特性に関するものを,疲労強度(疲労強度は圧縮の残留応力によって向上,引張の在留応力により低下する),応力腐食割れ:SCC(作用応力+残留応力の和として引張応力が大きい程SCC寿命は短くなる),など7件を解説した。寸法・形状に関するものは次回解説する。