抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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並列ファイルシステムの中でも,Lustreは近年PCクラスタだけでなく,大型並列計算機でも利用されており,MPI-IOを含む並列入出力インタフェースを用いた高速な入出力が利用できる。MPI-IOの代表的実装としてROMIOが広く利用されているが,Lustreを用いたMPI-IOによる集団型並列入出力において,ノードあたりに複数のプロセスを起動する場合に,Lustreのストライピングアクセスパターンに関して非効率な入出力になっている問題がある。そこで我々は,Lustreのストライピングアクセスパターンに最適化した高速化実装を提案する。我々は,LustreのストライピングアクセスパターンとMPIプロセスが配置されているノード群の情報を基に,Lustreに対し入出力処理を行うプロセス群の最適なレイアウトを生成する機能をROMIOの実装内部に追加した。評価試験として4台のPCクラスタを用い,HPIOベンチマークによる派生データ型アクセスパターンに対する集団型書き込み処理において最大で約3倍の性能向上を確認した。(著者抄録)