抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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分散型電源システムは,短絡電流が小さい系統に接続される系統に接続される傾向があり,各発電所が有する昇圧用変圧器を系統に併入する際に生じる励磁突流現象は,過大な不平衡電流・系統電圧低下を伴う。変圧器励磁突入電流抑制装置は,変圧器の電圧から残留磁束を的確に産出し,励磁突流電流が極小となる系統電圧の位相角に合わせて遮断器の投入位相角を制御するものである。変圧器励磁突入電流抑制装置「Inrush-LimiterT1」をウィンドファームの連系変電所の竣工試験として変電所主変圧器の解列・再課電操作を実施し,電圧電流の実測波形,励磁突入電流・電圧低下の実測結果を得た:(1)遮断器投入試験では,最大励磁突入電流が260A未満,電圧低下率は3%未満に抑制された。(2)比較検証のための,本装置不使用条件での遮断器無制御投入試験では,最大励磁突入電流が860A未満,電圧低下率は最大20%が記録された。本実証試験の結果,本装置により励磁突入電流現象が効果的に抑制されることが確認された。