抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高強度鋼の水素割れは重大な問題であり,その対処方法がこれまで多く開発されてきた。V添加は中でも大きな効果を発揮する技術として捉えられている。本研究においては,V添加の効果をより理解するために高強度鋼中の水素状態と水素割れに及ぼすV添加の効果を調べた。供試材は9254VとSAE9254で組成的には前者は後者にVを添加したものとなる。熱間圧延の後に所定の熱処理を行なった試験片について陰極電解によって水素添加を行なった。これらのサンプルについて引張試験を実施した。また昇温脱離ガス分析(TDS)も実施した。これらの実験から,Vの有無による高強度鋼の水素放出の違いは無いが存在状態は異なることを明らかにした。V添加鋼では水素吸蔵量が多いにもかかわらず粒界トラップされる水素は少ないことも見出した。