文献

J-GLOBAL ID：201502211348282850   整理番号：15A1084738

ハシブトガラスの行動圏特性の把握と個体数調整対策のための計画圏域の検討

Determining Characteristics of Jungle Crow’s Home-range and a Planning Area for Developing a Policy to Control Crows Population

著者 (6件)： 藤田紀之 (明治大 大学院農学研究科) ,  服部俊宏 (明治大 農) ,  東淳樹 (岩手大 農) ,  尾上舞 (岩手大 大学院農学研究科) ,  矢澤正人 (数理設計研) ,  瀬川典久 (岩手県大 ソフトウェア情報)
資料名： 農村計画学会誌  (Journal of Rural Planning)
巻： 34  号： 2  ページ： 160-166  発行年： 2015年09月30日 
JST資料番号： Y0829A  ISSN： 0912-9731  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文は,ハシブトガラスの行動圏特性の把握と個体数調整対策のための計画圏域の検討について報告した。先ず,ハシブトガラス Corvus macrorhynchos(以下,カラス)の生息分布域は,人間の生活圏と重複している場合が多く,例えば,様々な農作物に対して被害を出しており,被害の低減が求められていること等を報告した。次に,研究方法に関し,調査地および調査対象,捕獲と追跡方法,解析方法について報告した。更に,結果として,カラスの行動圏,集中利用域の分布と土地利用,夏季のカラスの行動について報告した。加えて,考察として,行動圏,選択的に利用する環境,計画圏域の設定について報告した。最後に,まとめとして,本研究では,カラスの生態に基づいて,具体的に計画圏域をどのように設定するか,カラスが選択的に利用している環境とは具体的にどのような環境かを示したこと,本研究によって,カラスは人の生活の場と隣接する樹木の多い環境を選択的に利用していたことが明らかになったこと等を報告した。

シソーラス用語： *カラス科 ,  生息場所 ,  生息分布 ,  生活圏 ,  農作物 ,  植物被害 ,  捕獲 ,  追跡 ,  土地利用 ,  環境 ,  生態 ,  樹木 ,  計画 ,  対策 ,  *ハシブトガラス
準シソーラス用語： *計画圏域 ,  *個体数調整対策 ,  *行動圏特性

分類 (1件)： 都市計画一般,都市経済学  (RD01010S)

引用文献 (15件)：

• 1) 犬飼哲夫・芳賀良一(1953):北海道に於けるカラスの被害と防除の研究:(III)特にカラスの食性と農業との関係,北大農学部紀要,1(4),459-482.
• 2) 農林水産省(2008):(参照2014.4.17)野生鳥獣被害防止マニュアル-鳥類編-,(オンライン)入手先‹http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_manual/h20_03a/index.html›
• 3) 松田道生(2000):カラス,なぜ襲う 都市に棲む野生,河出書房新社,東京,119-124.
• 4) 日本野鳥の会(2001):自治体担当者のためのカラス対策マニュアル,環境省自然環境局.
• 5) 百瀬浩・吉田保志子・山口恭弘(2006):ハシボソガラスとハシブトガラスの営巣密度推定のための予測モデル構築,ランドスケープ研究,69(5),523-528.

タイトルに関連する用語 (6件)： ハシブトガラス ,  行動圏 ,  把握 ,  個体数 ,  対策 ,  計画