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J-GLOBAL ID：201502211427565017   整理番号：15A0452353

電子コンプトン散乱を用いた時間分解分子軌道イメージング

Time-Resolved Molecular Orbital Imaging Using Electron Compton Scattering

著者 (2件)： 高橋正彦 (東北大 多元物質科研) ,  山崎優一 (東北大 多元物質科研)
資料名： レーザー研究  (レーザー学会誌)
巻： 43  号： 3  ページ： 154-158  発行年： 2015年03月20日 
JST資料番号： X0335A  ISSN： 0387-0200  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 分子軌道の観測法として,電子運動量分光法(EMS)がある。X線の代わりに高速電子を励起源としてもコンプトン散乱が起こることを利用している。EMSの飛躍的発展を実現するために,時間分解電子運動量分光法(TR-EMS)を検討している。TR-EMS研究の現状と将来展望を紹介した。電子コンプトン散乱の運動学的原理を述べ,時間分解電子運動量分光装置を説明した。この装置を利用して,アセトン重水素置換体の光解離を検討した。S₂状態にあるフロンティア電子が親分子内や各フラグメントに分配移動していく際の軌道形状やエネルギーの変化を探索できることを示した。化学反応における電子運動を実時間で可視化できる。

シソーラス用語： 電子回折 ,  *電子散乱 ,  *Compton散乱 ,  時間分解分光法 ,  *分子軌道 ,  画像処理 ,  *電子分光法 ,  運動量分布 ,  電子構造 ,  電子 ,  重水素 ,  光解離 ,  フロンティア軌道 ,  フラグメント ,  化学反応 ,  実時間処理 ,  可視化 ,  励起状態 ,  脂肪族ケトン ,  高速電子
準シソーラス用語： イメージング ,  *電子運動量分光法

分類 (3件)： 電子回折法  (BK01030T) ,  有機化合物・錯体の電子分光スペクトル(分子)  (BH06092P) ,  その他の物理分析  (CC03014E)

物質索引 (1件)： アセトン

引用文献 (28件)：

• K. Fukui: Science 218 (1982) 747.
• B. Williams (ed.): Compton Scattering (McGraw-Hill, New York, 1977).
• A. L. Hughes and M. M. Mann, Jr.: Phys. Rev. 53 (1938) 50.
• E. Weigold and I. E. McCarthy: Electron Momentum Spectroscopy (Kluwer/Plenum, New York, 1999).
• M. Takahashi: Bull. Chem. Soc. Jpn. 82 (2009) 751.

タイトルに関連する用語 (5件)： 電子 ,  コンプトン散乱 ,  分解 ,  分子軌道 ,  イメージング