抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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摩擦・摩耗・潤滑に関わる学問をトライボロジーと呼ぶが,その重要性が認知されるようになったのが,経済効果にまで影響が及ぶことを示唆したJostレポートである。本稿では,この非常に対象が広いトライボロジーの基礎として,その性質や摩擦などのメカニズムを概説した。材料表面には必ず凹凸があるが,その固体表層部の断面構造から,表面エネルギーと原子・分子の吸着・付着メカニズムを説明し,弾性接触理論を用いた固体表面の接触の性質を論じた。さらに摩擦係数をベースにした摩擦力の性質や原理を示し,さらに摩擦によって表面材料が除去される摩耗現象について,摩耗量や摩耗率を用いて,いくつかの摩耗メカニズムを解説した。最後に摩擦を制御できる主要な潤滑状態と,それを表現するストライべック線図について紹介した。