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J-GLOBAL ID：201502211930206580   整理番号：15A1371345

国士強靱化に資するセメント・コンクリート系材料の開発動向 その2 環境負荷低減に寄与するジオポリマーの研究開発の現状

著者 (1件)： 一宮一夫 (National Inst. of Technol. Oita Coll.)
資料名： セラミックス  (Bulletin of the Ceramic Society of Japan)
巻： 50  号： 12  ページ： 914-919  発行年： 2015年12月01日 
JST資料番号： S0291A  ISSN： 0009-031X  CODEN： SERAA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 無機質ポリマーの一種であるジオポリマー(GP)は,ポルトランドセメントを使用しないことからCO₂排出量を大幅に削減できるため,低炭素社会を実現する上でのカギとなる技術である。そこで本稿では,GPの研究開発動向について解説した。まず,GP野の概要を説明した。GPは化学成分が天然ゼオライトに似ているが,組織は非結晶質でポリマー化はアルカリ環境で急速に進行する。GPの活性フィラーとアルカリ溶液は,セメント硬化体のセメントと水に相当する。次に,GPの活用として,環境問題への貢献(CO₂排出量削減,産廃物を大量消費可能),高機能建設材料としての適用(フロー値ならびに強度,長さ変化,耐酸性など),GPの問題(高粘性,混和剤など),実用化事例,以上を解説した。更に,GP研究の現状として,海外の取組(アルカリ刺激材料全般を研究),国内の取組(GP研究委員会設置)を解説した。最後に,GPの今後について言及した。

シソーラス用語： *無機重合体 ,  充填剤 ,  水ガラス ,  水酸化ナトリウム ,  研究開発 ,  環境保全 ,  フライアッシュ ,  流動性 ,  曲げ強さ ,  圧縮強さ ,  耐酸性 ,  混和剤 ,  事例研究 ,  地球温暖化 ,  非晶質 ,  省資源
準シソーラス用語： アルカリ溶液 ,  *ジオポリマ ,  フィラー【充填剤】 ,  二酸化炭素排出量削減 ,  高炉スラグ微粉末 ,  *材料特性

分類 (3件)： 無機重合体  (YH07140R) ,  機械的性質  (YH02022L) ,  抵抗性  (YH02050K)

引用文献 (5件)：

• J. Davidovits, JOURNAL OF THERMAL ANALYSIS, 37, 1633-1656 (1991).
• K. Ikeda and A. Mikuni, ALIT inform, 3-4(4-5), 72-82 (2008).
• N. Yamaguchi and K. Ikeda, Journal of the Ceramic Society of Japan, 118, 107-112 (2010).
• 池田 攻,耐火物,17,87-95 (1979).
• J. Provis and J. van Deventer, "Alkali Activated Materials: State-of-the-Art Report", RILEM TC 224-AAM, Springer.

タイトルに関連する用語 (9件)： 強靱化 ,  セメント ,  コンクリート ,  開発動向 ,  環境負荷低減 ,  ジオポリマー ,  研究 ,  開発 ,  現状