抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ホームネットワーク上で稼働するアプリケーションは,それぞれの家庭環境や要求に応じて個別に作成したり,カスタマイズすることが求められる。そこで,本研究では住人が自らホームネットワークアプリケーションを開発できるようにすることを目的とし,そのためのアプリケーション開発環境を提案する。そのとき,ターゲットユーザを主婦や子供達と考え,アプリケーション開発を「おはなし(物語)をつくる」という幼少期に誰もが経験したであろう「遊び」に落としこむアプローチでこれを行うこととした。そのために,一連のアプリケーションにおける各デバイスの動作を「おはなし」として定義できるようにするため,ホームネットワーク上の各デバイスを,物語における「登場人物」として扱えるようにする。そして,デバイスの動作を登場人物の「様子や動作の記述」として自然言語(日本語)で定義できるようにする。また,デバイス間の情報伝達を登場人物同士の「会話」として,これも自然言語(日本語)で定義できるようにする。そして,これらの一連の流れを記述することが,アプリケーション開発となるようにする。これを実現するアプリケーション開発環境をAndroid Tablet端末上に構築した。被験者23名(小学生以下18人,高校生1人,社会人5人)を対象に,この開発環境を用いてアプリケーションの作成を行ってもらい,使用後にアンケート調査を行った。その結果,ホームネットワークアプリケーションの作成において,物語記述によるアプローチは小さな子供にも有効であり,楽しみながらその開発を行うための有効なアプローチとなることが示唆された。