抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自動車運転中の情報機器の操作は,走行時の安全性を損なう懸念がある。一方,ドライバ前方の車外風景に近い位置に情報を視覚表示するHUD(Head up display)や,画面を大きくなぞる行動や手指で表象意匠を呈示する行動で特定内容を入力するジェスチャ操作など,新しい表示操作系が実用化しつつあり,従来型の情報機器に比して走行影響を低減する効果が期待されている。車外前方から離れた位置にある情報機器を視認する回数や時間が大きいと,通常走行時にあっては自車の横方向位置や車間距離の変動性が増すことから,危険発生の可能性が相対的に高まる。また,機器視認の最中に回避行動が必要な車外状況が出来すると,危険対象の発見が遅れ,衝突回避に失敗するリスクが増す。これに対し,前方から視線を大きく移動せずに機器情報を取得できるHUDは,周辺視で車外状況変化を検知しやすいと予想される点で有利と思われる。ボタン位置の同定などの視覚探索を必要としないジェスチャ操作も,視認行動の点で有利と予想される。そこで,HUD表示系とジェスチャ操作系による機器視認行動の改善効果を確認するため,テストコース上での走行実験を行った。(著者抄録)