抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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フォトニック結晶構造体とは,円柱棒などが波長と同程度の周期的構造体であり,固体物理学上の結晶格子体に似た構造を有している。負の実効屈折率を持つフォノニック結晶構造に音波を入射させると,一般的な媒質における屈折現象に対して逆向きに音波が曲がるため,従来の概念とは異なった視点でデバイス開発ができる。フォノニック結晶構造体によって形成された平面板を用いて音波を集束させる音響レンズが提案されている。著者らは,水中音響の分野で平面音響レンズに関する研究を行ってきた。今回,著者らはフォノニック結晶構造体によって形成された平面板による音響レンズの性能を数値解析により評価した。さらに,試作モデルを製作して実測実験を行い,解析結果と比較した。本研究では,フォノニック結晶構造体による平面音響レンズを設計し,集束音場をFDTD法で解析した。さらに平面レンズを試作して水中での集束音場を測定した。その結果,試作モデルのレンズ効果を確認し,焦点位置とビーム幅の実測データが得られた。また,シミュレーション結果と比較したところ,二次元音場分布,中心軸上および焦点距離での水平方向の音圧分布,それぞれがほぼ一致した。