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J-GLOBAL ID:201502212237103600   整理番号:15A0903349

寄生虫ミトコンドリアのフマル酸呼吸に標的化するフルトラニル誘導体の分子デザインへの構造的洞察

Structural Insights into the Molecular Design of Flutolanil Derivatives Targeted for Fumarate Respiration of Parasite Mitochondria
著者 (14件):
資料名:
巻: 16  号:ページ: 15287-15308 (WEB ONLY)  発行年: 2015年07月 
JST資料番号: U7038A  ISSN: 1422-0067  CODEN: IJMCFK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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Ascaris suumの呼吸鎖に関する最近の研究は,複合体I,ロドキノンおよび複合体IIより成る,ミトコンドリアNADH-フマル酸レダクターゼ系が,成熟A.suumの嫌気的なエネルギー代謝で重要な役割をすることを示す。系は,寄生虫だけでなく,いくつかの型のヒト癌細胞の低酸素環境への適応に対するエネルギー代謝の主要な経路である。このため,酵素経路は,化学療法の可能性のある標的である。フルトラニルがA.suum複合体IIの良好な阻害剤(IC50=0.058μM)であるが,相同ブタ複合体IIの阻害効果が弱い(IC50=45.9μM)ことを見出した。構造生物学の立場から,A.suum複合体IIに対するフルトラニルの特異性を説明するため,フルトラニルおよびその誘導化合物を結合した,A.suumとブタ複合体IIの結晶構造を明らかにした。構造は,A.suum複合体IIに対する高い特異性に関わる重要な相互作用を明らかに示し,A.suum複合体IIに対する活性と特異性の両方でフルトラニルを上回る,類似化合物を見出すことを可能にした。これら化合物を結合した複合体IIの構造は,複合体IIに標的化する構造に基づく薬剤デザインの加速に役立つ。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
薬物学一般  ,  抗原虫薬・駆虫薬の基礎研究  ,  酵素一般 

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