抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,ジェスチャ認識による移動ロボットの操縦について論じる。近年,マンマシンインタフェース(MMI)のなかで「ナチュラルユーザーインタフェース(NUI)」が注目されている。NUIとは,MMIのなかで人間にとって,より自然で直感的な動作によって操作可能な仕組みや方法のことである。NUIを用いることで,誰でも簡単にロボットやコンピュータの操作が可能となる。このなかで,人間の身体の姿勢や動きを,機械で識別することを,「ジェスチャ認識」と呼ぶ。ジェスチャ認識には,ジェスチャの開始・終了の合図があるものと,ないものに分けることができるが,前者は,指示を与えるジェスチャ以外に開始・終了のジェスチャを行わなければならないため,人間の動作にとって,非常に煩わしい手順となる。そこで,開始・終了を指定しない繰り返し動作のジエスチャ認識による移動ロボットの操縦方法について検討した。そして,ロボットに対する前後左右の移動および停止の5種類のジェスチャを考え,いずれも,右手の三次元空間内での動きから,ジェスチャの特徴量として,フーリエ変換による直流波成分と位相差を算出し,学習データとのマッチングによる認識方法を提案し,それを用いたロボットの移動操作の実験を行った。実験の結果,ジェスチャの認識においては,ジェスチャが変化した時に,直前のジェスチャまたはジェスチャではないと判断される場合があったが,開始・終了のキューを用いない,連続的な動きのジェスチャ認識によってロボットを操作できる可能性を示すことができた。