文献

J-GLOBAL ID：201502212437273186   整理番号：15A1289334

冷間圧延の後に焼なまししたフェライト-マルテンサイト二相鋼板中のラスマルテンサイトの結晶学的解析

Crystallographic Analysis of Lath Martensite in Ferrite-Martensite Dual Phase Steel Sheet Annealed after Cold-Rolling

著者 (5件)： YOSHIDA Hiromi (Steel Res. Lab., JFE Steel Corp.) ,  TAKAGI Shusaku (Steel Res. Lab., JFE Steel Corp.) ,  SAKAI Shota (Dep. of Materials Sci., Shimane Univ.) ,  MORITO Shigekazu (Dep. of Materials Sci., Shimane Univ.) ,  OHBA Takuya (Dep. of Materials Sci., Shimane Univ.)
資料名： ISIJ International (Iron and Steel Institute of Japan)  (ISIJ International (Iron and Steel Institute of Japan))
巻： 55  号： 10  ページ： 2198-2205 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： F0100A  ISSN： 0915-1559  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 冷間圧延と焼なましをしたフェライト-マルテンサイト二相(DP)鋼板は,それらの優れた強度と伸びのバランスのために自動車用用途として有用である。フェライト-マルテンサイトDP鋼中のマルテンサイトは機械的性質に重要な役割を持つが,DP鋼中のラスマルテンサイトの結晶学およびミクロ組織は詳細には調べられてこなかった。本論文においては,フェライト-マルテンサイトDP鋼中のラスマルテンサイトの結晶学とミクロ組織を電子顕微鏡と電子線回折を用いて調べ,フェライトとマルテンサイトの間の結晶学的方位関係を解析した。主たる結果は以下のとおり:(1)DP鋼中のラスマルテンサイトはいくつかのパケットからなり,それぞれはいくつかのブロックを含む。この組織は完全マルテンサイト鋼におけるラスマルテンサイトのそれと同じである。(2)パケット中のマルテンサイトラスの共通な平行稠密面は,近接するフェライト結晶粒の稠密面に平行になる傾向にあり,その体積率は約30%である。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *二相鋼 ,  鋼板 ,  冷間圧延 ,  焼なまし ,  *マルテンサイト ,  *結晶方位 ,  金属組織 ,  *ラスマルテンサイト ,  組織

分類 (2件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N) ,  金属の結晶構造  (BK06000V)

引用文献 (21件)：

• 1) G. Krauss: Mater. Sci. Eng. A, 273-275 (1999), 40.
• 2) Z. Nishiyama: Martensitic Transformation, Maruzen, Tokyo, (1979).
• 3) S. Morito, H. Tanaka, R. Konishi, T. Furuhara and T. Maki: Acta Mater., 51 (2003), 1789.
• 4) K. Sugimoto, T. Sakaki, T. Fukusato and O. Miyagawa: Tetsu-to-Hagané, 71 (1985), 994.
• 5) K. Kurihara, Y. Hosoya and K. Nakaoka: Tetsu-to-Hagané, 68 (1982), 1195.

タイトルに関連する用語 (8件)： 冷間圧延 ,  焼なまし ,  フェライト ,  マルテンサイト ,  二相鋼 ,  ラスマルテンサイト ,  結晶学 ,  解析