抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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スーパーマーケットは,GMSの不振と食品スーパー(SM)の好調が顕著であり,GMSのビジネスモデルそのものが問われる段階に差し掛っている。そこで,本特集では,好業績を続けている食品スーパーの店舗戦略,立地戦略,商品戦略,顧客戦略の「今」と「これから」に迫り,生協の店舗事業の「これから」に資する戦略的要点を示すことを目的とする。また,競争優位を確保する(価格以外の)様々なポイントも示される。本章では,業績が好調なSMの生鮮食品,惣菜,プライベートブランド戦略を解説する。生鮮食品では,「ライフコーポレーション」などが,青果を積極販売している。「売場の魅力度アップ」を重点テーマに掲げて,「価格」「鮮度・品質」「ちょっとよいものを含む,品揃えの幅」などの要素をそれぞれ充実させることで,お客が満足できる売場の実現をめざしている。購買頻度の高い野菜は値入れ率を下げて価格訴求を強化し,味や産地,鮮度などにこだわった高付加価値商品の販売に取り組んでいる。惣菜では,「デリカ」などが総菜工場を稼働させた。そして,ギョーザやポテトサラダ,おはぎの餡といった販売数量の多い主力商品やその原料を新工場で製造する。総菜センターを活用することで,集中と分散にメリハリをつけ,少しでも店内調理商品の拡充に人時を割いていくという戦略である。プライベートブランドでは,「トップバリュ」「セブンプレミアム」「COOP」などが売上を伸ばしている。これらは,ブランドの認知度の向上をめざしており,ブランドの価値観を明文化し,ブランドメッセージを明確に打ち出すことにより,「価値と新しさを具現化する」ことによって売上増加を実現している。