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J-GLOBAL ID:201502212752334320   整理番号:15A1314084

自然における補助因子の配座制御: 蛋白質誘導性巨大環歪みのテトラピロール類生物機能に及ぼす影響

Conformational control of cofactors in nature - the influence of protein-induced macrocycle distortion on the biological function of tetrapyrroles
著者 (3件):
資料名:
巻: 51  号: 96  ページ: 17031-17063  発行年: 2015年12月14日 
JST資料番号: D0376B  ISSN: 1359-7345  CODEN: CHCOFS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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自然界においてテトラピロール含有蛋白質は最も基本的酵素のひとつで,これら着色蛋白質複合体によって触媒される多数の生物反応に関する化学的根拠の説明が求められている。同じ(すなわち化学的に同一)ポルフィリン補助因子が化学的に全く異なる反応に関与している多くの基本的プロセスが存在する。例えば,ヘムは酸素輸送および貯蔵(ヘモグロビン,ミオグロビン),並びに有機基質(シトクロムP450)における分子酸素取込みのための活性補助因子である。ヘムは終末酸化(シトクロムcオキシダーゼ)およびH2O2の代謝(カタラーゼおよびペルオキシダーゼ)に関与し,シトクロム類における様々な電子移動反応を触媒する。同様に,光合成においては同一クロロフィル補助因子は,集光性複合体(クロロフィル a)において,中心色素(電荷分離)またはアクセサリー色素(励起子トランスファー)として機能する。アポ蛋白質配列だけでは多様な蛋白質複合体における同一補助因子に見られる物理化学特性の著しい違いは説明できないが,すべての生物機能に関する重大因子は,水素結合または電子効果のような因子に加えて,結合補助因子とそれぞれのアポ蛋白質間の密接な構造的相互作用が考えられる。本総説では,「自然」は化学的に異なる反応に対する補助因子としてどのように同一化学分子を使用するかを,テトラピロール類の配座柔軟性の概念を用いて調べた。テトラピロール類の多面的役割を現在の変形ポルフィリンに関する知識に基づいて考察する。現在の分析法は蛋白質複合体中の補助因子の更なる量的分析を可能にし,その進展振りをヘム蛋白質および光合成複合体に関する事例研究によって例証する。現在,特異的テトラピロール配座を利用して,生体工学的にデザインされた特異触媒活性または光化学特性を持つ蛋白質が合成されている。Copyright 2016 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
補酵素  ,  八員環以上の複素環化合物 

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