文献

J-GLOBAL ID：201502212822614058   整理番号：15A0453892

減少した転移圧力のナノ構造Bi₂Te₃における圧力誘起可逆的相変態

Pressure-Induced Reversible Phase Transformation in Nanostructured Bi₂Te₃ with Reduced Transition Pressure

著者 (10件)： XIAO Guanjun (Jilin Univ., Changchun, CHN) ,  WANG Kai (Jilin Univ., Changchun, CHN) ,  ZHU Li (Jilin Univ., Changchun, CHN) ,  TAN Xiao (Jilin Univ., Changchun, CHN) ,  QIAO Yuancun (Jilin Univ., Changchun, CHN) ,  YANG Ke (Shanghai Inst. of Applied Physics, Chinese Acad. of Sci., Shanghai, CHN) ,  MA Yanming (Jilin Univ., Changchun, CHN) ,  LIU Bingbing (Jilin Univ., Changchun, CHN) ,  ZHENG Weitao (Jilin Univ., Changchun, CHN) ,  ZOU Bo (Jilin Univ., Changchun, CHN)
資料名： Journal of Physical Chemistry C  (Journal of Physical Chemistry C)
巻： 119  号： 7  ページ： 3843-3848  発行年： 2015年02月19日 
JST資料番号： W1877A  ISSN： 1932-7447  CODEN： JPCCCK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 熱電素子材料としてよく知られているテルル化ビスマスについて,最近報告された標準的な空気レステクニックで,そのナノ構造体を調製した。得られた生成物は約20nm厚さのナノプレートが交差してできた芋虫状(~μm)の階層構造(HAs)であった。このBi₂Te₃HAsナノ構造体をダイヤモンドアンビルセル(DAC)装置において,準静水圧条件で20.2GPaまで圧力を加え,in situ高圧-角度分散X線回折(ADXRD)により,圧力誘起可逆相変態を調べた。実験範囲において4つの相が認められた[相I:菱面体晶(0~10.9GPa),相II単斜晶(9.2~14.1GPa),相III:単斜晶(13.2~14.1GPa),相IV:立方晶(13.2~20,2GPa)]。ナノ構造体Bi₂Te₃ HAsは,15.0GPaの圧力でBi-Te置換型非金属合金に発達した。この転位圧は従来のバルク対応物に比較し約10GPa低かった。この大幅に低下した転位圧は,大きな体積減とBiTe₂のアンチサイト欠陥を持つユニークな1Dナノ構造との相乗効果に起因する。これらの結果は,非金属元素を含む多機能ナノ合金の開発に有望である。

シソーラス用語： *ナノ構造 ,  *テルル化物 ,  *ビスマス化合物 ,  階層構造 ,  ダイヤモンドアンビル ,  三方晶系 ,  単斜晶系 ,  立方晶系 ,  ナノ粒子 ,  熱電素子 ,  *相変態
準シソーラス用語： ダイヤモンドアンビルセル ,  *テルル化ビスマス ,  ナノ合金 ,  *圧力誘起相転移 ,  菱面体晶

分類 (3件)： 塩  (CD01050V) ,  金属酸化物及び金属カルコゲン化物の結晶構造  (BK07020Y) ,  固相転移  (BL04020G)

タイトルに関連する用語 (3件)： ナノ構造 ,  誘起 ,  相変態