抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ラットレース回路は,分配器や合成器として無線通信機器に用いられている。しかし,伝送線路で構成されるラットレース回路は,設計周波数によってサイズが大きくなるという問題があり,小型化が求められていた。これに対し,著者らは,従来に比べて大幅に小型化が可能である,集中定数素子を用いた小型ラットレース回路を提案した。提案されたラットレース回路は,6つのLC素子のみで構成されており,従来の伝送線路型のラットレース回路と同等の性能を持ちながら,その面積比を1/267にすることができると推定された。しかしながら提案された回路は,理論素子を用いたシミュレーションによる回路の解析を行ったのみであり,実際には製作されていない。そこで,本実験では,この提案された回路を製作し,各端子の特性を測定することで評価した。測定結果は,通過特性においてロスは最大0.23dB,位相のばらつきは士5°以内であり,試作品の妥当性が確認された。また,試作品のサイズは,5.5×5.5mmであり,伝送線路型のラットレース回路と比較して1/267に小型化できた。